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カカオ豆をパウダーに パウダーをチョコレートに
  【前工程】
  収穫
発酵
乾燥
The Harvest
Fermentation
Drying
  【後工程】
  貯蔵
洗浄
Storage
Cleaning
  ロースト
破砕

ブレンド
粉砕
Roasting
Crushing
and shelling
Blending
Grinding
  練り
ローリング
コンチング
調温
Kneading
Rolling
Conching
Tempering
 
01 カカオ豆の準備
 
  前工程
   
収穫 The Harvest
  カカオ豆は収穫するとすぐ、果肉が腐らないうちに発酵場に運び、実を割ります。
  発酵 Fermentation
  生の上質のカカオ豆を取るための重要なプロセス。その方法は産地によって異なります。
  乾燥 Drying  
  発酵後のカカオ豆はまだ60%が水分。この水分を取り除く一番の方法は、天日のもとに広げて蒸発させること。1週間余りかけて、ほとんどの水分を取り除きます。
後工程
   
貯蔵 Storage  
  生のカカオ豆が到着すると、まず検査を行います。パスした豆だけが次の工程へ進めますが、ここで一度貯蔵します。
洗浄 Cleaning  
  本格的な加工に入る前に、生のカカオ豆はふるいにかけられ、ブラッシングされ、徹底的にクリーニングされます。
 
チョコレートになる前のカカオ豆
甘いチョコレートのもとカカオ豆は、苦いのです。ですから18世紀にいたるまで、産地の人々はその外側のほのかに甘い果肉だけを食べていました。 アステカ族用に貨幣として使った場合もあれば、単なるゴミとしか扱わなかった人々もいたのです。カカオは熱帯地域のみで栽培でき、実がなるのは5月、10月、11月。それが、収穫時期でもあります。
 
カカオ豆の種類
カカオ豆にはたくさんの種類がありますが、大きくは2つに分けられます。
エクアドル、ヴェネズエラ産の"クリオーロ種"と、主に西アフリカ産の"フォラステロ種"。"クリオーロ種"は純粋種に近く、総収穫量の約1割と稀少。洗練されたまろやかな香りがあり、高級チョコレートの原料として使われます。一方"フォラステロ種"は交配を重ね、さらにさまざまな種類に分かれます。
 
カカオの産地
カカオの産地はすべて、赤道付近をはさんだ南回帰線と北回帰線の間に集中しています。 熱帯雨林帯で、湿気があって風のない、温暖な気候はカカオの栽培に最適だからです。世界で一番古いカカオ農園も、南アメリカの北部にありました。
メキシコ、ヴェネズエラ、エクアドルはカカオが生まれた国とされています。 栽培地はブラジルから南方へ広がり、さらに20世紀の末までには西アフリカの赤道付近までひろがりました。現在もっとも生産量の多い地域は、ブラジルとアフリカの象牙海岸。かつて最も重要な産地であったガーナは第2位、ナイジェリア、カメルーンと続きます。東南アジアも古くからの産地ではありますが、良い豆が獲れるのはごくわずかです。
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02 カカオ豆をパウダーに
   
ロースト Roasting
  香りをひきだすための工程です。工程中カカオ豆は高さ3メートルの炉の中を130度の高温で自動的に運ばれます。
  破砕 Crushing and shelling
  ローストされたカカオ豆は破砕機で粗く砕かれ、殻を取り除かれます。
  ブレンド Blending  
  各社のオリジナルレシピにそって、計量されブレンドされます。 チョコレートのおいしさの秘密は、カカオ豆の種類の配合比率にかかっているのです。
  粉砕 Grinding  
  粗く砕かれたカカオ豆は粉砕されてローラーにかけられ、パウダー状からペースト状に変わります。カカオ豆に約50%含まれているカカオバターが、圧縮と摩擦の熱によって溶け出し、冷めると固まってカカオペーストとなるのです。独特のこげ茶色で、強い香りを持ちます。 カカオペーストの一部は大きなプレス機にかけられ、カカオバターとして抽出されます。 残りは、調合・精製という過程を通ってからカカオバターと混ぜ合わせます。
  カカオバターとココアパウダー
  その後カカオはチョコレートの原料となるカカオバターと、飲み物のココアになるココアパウダーに分かれます。 カカオバターはチョコレートの成型に欠かせないもの。さらに繊細なデザインや美しい輝きもつくり出します。 一方カカオバター抽出後の固形カカオはさらさらのパウダー状になるまで粉砕されます。 この香り高い褐色のパウダーが、飲むチョコレート、ココアパウダーなのです。
03 パウダーからチョコレートへ
   
練りKneading
  完成品により材料が異なりますが、例えばミルクチョコレートの場合はカカオペースト、カカオバター、粉末あるいは液状のコンデンスミルク、砂糖、バニラなどのフレイバーを一緒にミキサーにかけ、よく混ぜて練り合わせます。
  ローリング Rolling
  巨大な圧力のかかる鉄のローラーによって、カカオと砂糖の粒子が30ミクロンの微粒子までにすりつぶされます。(1ミクロン=1ミリの1,000分の1)
  コンチング Conching  
  これまでの工程でも、まだ満足するようななめらかさにはいたりません。 2-3日寝かせた後、チョコレートペーストはコンチェでさらに精製され、ようやくメトルたちが納得するなめらかさになります。 スペイン語で「貝」を意味する"コンチェ"は、100〜1,000キロのチョコレートペーストを80度に温めながら一度に絶え間なくかき混ぜる大きな鉢。 さらにカカオバターとレシチンを加えると、ベルベットのようななめらかさが実現します。絶えずかき混ぜることで空気が取り込まれ、よりスムースになるのです。 コンチングによって本来あった苦みが、ふくよかな香りへと変化していきます。 見た目にもざらつきが消え、舌のうえでとろける高級チョコレートの名にふさわしい純度にやっと達するのです。
  調温Tempering  
  成型に入る前、チョコレートは一度50度にまで温められた後、約30度までクールダウンされますが、その間にそれぞれの製品の形へと変わります。
 
ベーシックなチョコレート材料
プレーンチョコレート=カカオペースト+カカオバター+砂糖
ミルクチョコレート=カカオペースト+カカオバター+砂糖+ミルク
ホワイトチョコレート=カカオバター+砂糖+ミルク
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